J・P・ホーガン "星を継ぐもの"

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この本は面白いSFが読みたいのに探しても見つからないとき、おもむろに積み上げられた本の山から取り出して読む為の本。いわば読む前からとっておきの一冊でした。なにせこの作品の書評は大絶賛の嵐であり、古典SFでありながら一般読書愛好家でも十二分に読む価値アリとされているのであれば、面白くないハズがありません。
ここのところDiablo3のおかげで心が荒んできているので、確実に面白い本を読んでSAN値を回復させようと、まさに先述したとおりに"おもむろに取り出して読み始めててみた"わけですが、期待に違わぬ素晴らしい作品でした。

この作品はSF作品であり、SFの中のSFといっても良いくらいのガッチガチなSF作品ですが、それであっても一般の読書愛好家が読んでも全く苦にならないと思えるほど判りやすく、それでいて興味深く、タネ明かしでは本当に肌が粟立つような戦慄があり、そして最後の最後までネタが用意されているので、安心して薦められます。

そして、あまりの面白さにネタバレを連発してしまいそうな勢いなのですが、さすがにこの作品は興味があるのならば実際に読んで見ることを強くオススメしたいと思えるほどのものであり、ネタが割れて面白さが目減りすると、あの感動を共有できなくなってしまう恐れがあるので本の内容には触れません。が、私は躊躇なくホームラン級の面白さであったと断言できます。(ソロホームランくらい。スマッシュヒットの中では一般的な威力です)

そして何が嬉しいって、この作品には続編があるということを読み終わって知ったこと。コレに尽きます。続編はそこまで評価されているわけではないので異常な期待をかけないようにしています。が、すでにAmazonに発注を入れたので、週末には届くことでしょう。今週末が非常に楽しみです。

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このページは、が2012年6月14日 23:21に書いたブログ記事です。

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