これもこの間地震の足止めを食らっているときに読みました。だいぶ先まで進んでいるのだろうなとおもって読んでみたら、新たに発刊されていたのは2冊のみ(12巻までは以前読んでいた)。休載でもしてたのかとおもったら、なんと連載終了でした。
最後の展開はいわゆる打ち切りにあった作品が半ば強引に話を終わらせるような、かなり急転直下で無茶がありましたが、とりあえず一つの作品としての体裁は整っていたかとは思います。とはいえ、訳のわからんTV番組でスポ根コミックを締めるというのはさすがに無理があるかな?とおもった反面、作品全体としては終わり方に不満はあるものの、そう悪くないというのが正直な感想です。
終盤はたまちゃんたまちゃんとたまちゃんをこれでもかと押していたのですが、個人的にはこの物語の主人公はたまきというより、コジロー先生だったかなぁとおもいます。彼の成長とともに物語が進んでゆき、彼が学校を去るのとともに物語が終わるわけですから、描写としては主人公ではないかもしれませんが、彼の存在無くしてこの作品が良作として終わる事は無いというほど生きたキャラクタでした。
一方で明らかにたまちゃんのライバルキャラとして出てきた榊ウラ、こいつは結局たまちゃんと最後にちょろっと戦っただけでおわってしまうという完全に浮いた存在としてたいへん不憫な運命をたどり、まさに打ち切り展開の犠牲者と言えるでしょう。1.2年生だけで部員が構成されているので、もっと長く続く作品だと思っていたのですが大人の事情でしょうか。なお、ざっと調べた限りでは打ち切りっぽい終わり方というのは共通認識のようですが、本当に打ち切りであったかの真偽や裏事情について信憑性の高い情報は得られませんでした。
少なくともそうつまらない作品ではなく、エログロ無しのスポ根ギャグマンガとして暇だったら読んでもいいかなぁくらいの推薦はできる、そういう作品です。打ち切りっぽい展開も好意的にとらえれば適度なボリュームでまとまっていると言えなくもありません。
なんと終わっていたとは・・・
終わってたのですよ・・・