FrostWyrm考察
まさに最終兵器という名にふさわしいUnit。プレイヤーが生産できるUnitの中では最高の値段とSup消費を誇る。ステータス的にも非常に高い数値を示しているのだが、コストやSup消費を考慮するとこれくらいの能力は妥当な線である。AirUnitの特性を特化させたような性能だが、移動速度はかなり緩慢である。ただし、空を飛んでいるのであまり気にならないだろう。Unitそのものには癖があまりなく使いづらいことは無いと言える。研究することにより使えるようになるFreezingBreathは通常攻撃に実装され、建物に対して攻撃すると活動を止めることができる。これによりAirUnitの弱点である防衛施設に対しては一方的に勝つことができる。生産施設の停止は、特にHeroを倒した後にAlter系施設を狙うと効果的である。ただし、攻撃属性がPierceなので、建物の破壊は苦手としている。また、攻撃射程が短いことから、WebやEnsnare、地上からの対空攻撃に弱く、地上に引きずりおろされると割とあっさり倒されてしまう。ただし、これらはAirUnitである以上、ある程度は仕方がないだろう。FrostWyrm最大の弱点はUnitの能力云々よりも、そのSup消費量とコストである。特にSupは深刻で、能力を考慮してもいささか食いすぎといわざるを得ない。そのため、FrostWyrmを生産するという時点でたとえ１体だけであっても戦力バランスを考えるとHiUpKeepになるのを避けることが難しくなる。また、FrostWyrmを量産して奇襲をかける戦法を取るにしても、2つの資源が同時に回っている状態で、Ghouｌが4体で木を切り、Heroを１体雇った状態でも9体しか作れないのである。実際にはCreepを狩るためのGhoulや2ｎｄHero、偵察用のShadeなどのSup消費もあるためゲームで展開できる最大量は6〜7体が限度だろう。それも、敵が全く手出しをしてこなかったらの話であり、防衛施設やその他生産施設を考えるとFrostWyrmRushは効果の程は別にして非常に割高な戦法であることだけは間違いない。そして、技術的にもかなりの練度を必要とする。Heroをその巨体で隠して集中攻撃の的にならないように工夫したり、その状態でDeathCoilやAntiMagicShellやUnholyFrenzyを適宜使いつつ、FrostWyrmは敵施設に15秒おきに攻撃を仕掛けて機能停止を維持しなくてはならない。Wyrmのみを単独で展開する方法もあるが、よほど相手が不注意で警戒を怠っていない限りはまず決まることが無く、倒された場合には敵Heroに尋常ならざる経験値を与えることになる。思うに、FrostWyrmは攻撃補助Unitとして使うべきではないだろうか。確かにSup消費は激しいものの、攻城戦でも追撃戦でもFreezingBreathは有効であり、その巨体で自軍のUnitを隠すことにより攻撃を散らすこともできる。そもそも体力があるので相手によっては十分盾になり、危なくなったら逃げるのも難しくない。非常に高価なUnitなので、使う場合には酷使してコスト以上の働きをさせたいところである。

　　FrostWyrmカウンター
量産をさせないことが最も重要である。FrostWyrmは最終兵器であり、テクノロジーツリーの最上部に位置していることから、生産までにもかなりの時間がかかる。その上生産時間も短くなく消費Supもコストも大きいことから、なるべく早く量産しようとしている場合には明らかにUndeadの活動が消極的になる。FrostWyrm狙いが明らかになってさえいれば、対策はさほど難しくない。かなり早い段階で察知できたのならば、生産されるまえに壊滅的な打撃を与えるのが一番である。ただし、FrostWyrmを急いでいるUndeadの基地は防衛施設でガチガチに固められていることが多く、下手に手出しするのは得策ではない。そのような場合は、可能であるならば輸送機を使ったDrop作戦を行いたいところだ。FrostWyrmがある程度生産された段階で察知した場合は、地上に引きづりおろすためのWebやEnsnareがある程度の数をそろえることができればさほど問題が無い。そうでなくても、空対空兵器を急いで作りつつ対空攻撃ができるUnitの数をそろえて対応すれば、簡単に押し負けることは無いだろう。問題は、互いの消耗戦の後に一気にFrostWyrmを出されたときである。これといって対策が無い場合にはFrostWyrmは生産施設を凍結させることができるので、対応できなくなる恐れがある。そうなると押し返すことができないので、大規模な消耗戦の後は警戒を怠らないことが重要である。FrostWyrmはUnitとしては優秀だが生産において欠点だらけなので、しっかりプレッシャーをかけながら戦えば簡単に量産されることは無い。