援護魔法と妨害魔法が得意なUnit。

　特殊能力
　Slow：対象の移動速度を60%、攻撃間隔を25%低下させる。
　　　　効果時間：60(10)ｓ　消費マナ50　射程60

　Invisibility：対象のUnitを透明化する
　　　　　　　（要研究：10050）効果時間120ｓ　消費マナ50　射程30

　Polymorph：対象の敵Unitを羊（空飛び羊）に変える。羊は攻撃できない。Heroには無効。
　　　　　　　　（要開発100150）効果時間60s　消費マナ220　射程50

　　8〜10

　　Sorceress考察
Humanの戦闘補助魔法Unit。コストがやや高めで使いどころも難しい。しかし、ツボにはまると非常に役立つ。ステータス的にはPristをやや強化した感じだが、他の種族のスペルキャスターと比べると通常戦闘能力はかなり見劣りする。ただし、HumanのスペルキャスターはArchMageのBrillianceAuraによってかなりのアドバンテージがあるので多少の戦闘力の低さは我慢してでも使う価値はある。Sorceressのメインで使っていくことになる魔法はまずはSlowである。これはHuntressに代表される機動力を売り物にしたUnitと戦うときに重宝する魔法で、他にはKnightや各種AirUnitに対して有効である。効果は非常に強力で、移動速度、攻撃間隔ともにかなり落ちる上に効果時間が長いので、特に追撃戦において効果を発揮する。AutoCast設定にできるため、放っておくとMPをどんどん消費してしまうのでAdaptecの段階ではこまめにOn/Offの切り替えをした方が良いが、MasterになってBrillianceAuraの効果も望めるならつけっぱなしでもMPが枯渇することはほとんど無い。AdaptecTrainingで装備されるのはInvisibilityで、これは対象のUnitを一定時間透明化させる魔法である。主に偵察に使用することになるが、場合によっては前線で動けなくなった瀕死のHeroに使ったり、ArchMageのMassTeleportのためのターゲットになる地上Unitを送り込む時にも使える。また、ArchMageを敵の集中攻撃から守るためにWaterElementaｌのCoolDownの時間だけInvisibilityをかけてWEを召還したらまたかけなおすという使い方もある。攻撃や魔法を使うと効果が切れてしまうが、移動は可能なのでいろいろと工夫次第では使える魔法である。MasterTrainingで使えるようになるPolymorphはHero以外のUnitを羊に変えて一定時間戦闘力を奪う魔法である。AirUnitにかけると空飛ぶ羊になるのだが、これは以外とかわいい。AirUnitが出てくると思わず使いたくなってしまうが、羊に変えてもアーマーやHPはそのままであり、あくまで戦闘力を奪うだけなので基本的には戦闘開始直後に敵前衛を無力化するために使った方がよい。Mana消費が非常に大きいのだが、敵がDispel系の魔法を何ももっていなかった場合には非常に強力な魔法となる。特にDispel系魔法の少なさが弱点のUndeadに対してはかなり有効だが、解呪されるとコスト的に大損になってしまう。しかし、SorceressのMPに余裕があれば、たとえDispelされる可能性が高くても使う価値は十分にある。とはいえ、あくまでSorceressの主力魔法はSlowであり、中盤以降のHumanの主力兵器といっても過言ではないだろう。Polyもなかなかに使える魔法ではあるが、対策をされた時点で価値が暴落してしまうことから安定性にやや欠ける。Sorceressはいろいろと技巧を凝らすことはできるのだが、基本的な部分で決定力に欠けているのが弱点である。それは、Sorceressの弱点というよりはHumanそのものの性質であり、それを承知の上でHumanの主力はSorceress＆Pristだと言えるのではないだろうか。

　　Sorceressカウンター
最低でもなにかしら解呪の手段がないとPolymorphで前衛が壊滅するため、Sorceressが前線に出てきたらまずは解呪手段を確保してから戦いたい。しかし、解呪手段を準備してもSlowに関してはいちいち解除するとなるとPristのDispelMagic以外ではほぼ打ち負けるので、Wand of NegationなどはPolymorph対策と一度に大量のSlowを剥がすために確保しておいた方が良いだろう。特に機動力が売り物の航空兵器やGhoul、Huntress、Raider、Knightなど主力とした場合はSlowがかなり厳しいので、Sorceressを囲うような位置取りをしたり、Heroのスキルで効率よくダメージを与えてSorceressを速攻で倒したいところである。また、NegaWandなどでなるべく効率よくSlowを剥がすことにより、SorceressのMPと攻撃回数を圧迫するのも有効である。HPはさほど高くないものの、Slowでスピードを落とされるとSmallアーマーに有効であるMeleeUnitでは接近すること自体が困難になるので、戦闘開始直後のポジション取りが重要になってくるだろう。

　　ver.1.04　　02/12/18
以前は決め手に欠けるUnitという評価を受けていたが、次第にHumanの主力の一角に食い込むほどの評価を受けるようになった。確かにSlowやPolymorphはDispelされると効果がなくなってしまうのだが、PolyはともかくSlowに関してはArchMageのBrillianceAuraの効果範囲内であればまるで無尽蔵のように撃てるので、仮にPristのDispelMagicと撃ち合ってもSlowがAutoCastなのに対してDispelは主導での操作が求められることから操作を一方的に圧迫でき、それ以外の解呪魔法に対してはほぼ撃ち負けることが無い。生産コスト的にも比較的安価であり、特にCasterをメインに据えていない状態でも6〜8体くらいならすぐに準備できるので、Humanの中盤以降には高い確率で使われることになる。また、Sorceressが最も活躍するのはMassCasterで戦う場合であり、そのときにはSlowを有効につかったチキン撃ちが強力であり、MeleeUnitに対して強力な武器となる。反面、HPの低さから範囲攻撃に弱く、特にBlizzard、ChainLightning、ShockWaveなどのスペルが直撃すると壊滅的な損害を被ることも少なくない。特にBlizzardとShockWaveは下手をすると短時間で全滅しかねないほど相性が悪いので、位置取りなどを工夫しつつこまめにScroll of Healingで回復を図るなどの対策が有効なようだ。