FaerieDragon考察
FTから新加入の小型AirUnit。比較的安価で生産できるものの、ステータス的にはSpellImmunityをもっている以外はこれといって特徴が無い。攻撃力、アーマー共に低く、アップグレード時の上がり幅も悪いので、あまり量産するタイプのUnitではない。FaerieDragonの役割は、ほぼ完全にAntiSpellCasterとしてのものであり、通常戦闘力はほとんど期待できない。FaerieDragonは初期状態から特殊能力を2つもっている。一つはPhaseShiftで、この能力は通常Unitでは他に類を見ない延命タイプのものである。基本的にAutoCast設定で使用することが前提となり、PhaseShiftがセットされている状態でFaerieDragonがなんらかの攻撃を受けると1.5ｓの間完全に姿を消し、集中攻撃を受けない能力である。消えるというのはnvisibileや無敵化して消えるのではなく、1.5ｓの間完全に存在そのものが消えるのでFaerieDragonも攻撃ができなくなるものの、LightArmorな上に体力が低いFaerieDragonはPierce属性攻撃を受けるとまさに瞬殺されてしまうので、FaerieDragonを使う上では常に使うことが前提となる能力である。例外的にPhaseShiftのAutoCast設定を切る局面は、自走して退却するときに限られ、この場合のみ下手に攻撃をくらってアッチの世界に逃げ込んでしまうと再び現れた時には直下に間接攻撃Unitが待ち構えられて一息で殺られてしまうので注意が必要である。もう一つの能力であるManaFlareはFaerieDragonのCaster潰しを一手に引き受ける能力で、Casterの上空でミラーボールのような形に変身し、敵の使った魔法に反応してミラーボールからSplash属性付きの雷を魔法を使用したUnitに落とすものである。雷の威力は使用された魔法のManaコストに比例し、通常UnitならばManaCostｘ3のダメージ（上限90Damage）になり、Heroの場合はManaCostそのものがダメージ（上限50Damage）になる。雷の威力そのものはさほど強力ではないものの、Splashダメージの判定が25とかなり広めであり、見た目以上にダメージが取れる。しかし、ManaFlareは相手の魔法に反応する能力なために、相手が魔法をあえてつかわなかった場合などにはあまり役に立たない。どちらかというと、FaerieDragonの存在でCasterの量産を抑止させることが目的であり、ManaFlareでCasterを殺すというのはあまり現実的ではない。なお、ManaFlare中はFaerieDragonのアーマー値が12になり、変身中はPhaseShiftは使えないことと、雷のCoolDownは0.75なので、同時に複数のUnitが魔法をつかうとそのうちの1体にしか雷がおちないので、もしも敵にそれなりの数のCasterがいる場合は、FaerieDragon2-3体が同時にManaFlareを使うと良いだろう。FaerieDragonはUnitとしての戦闘力こそ低いものの、アップグレードやリサーチ無しで即戦力として運用できるのが強みである。敵軍のCasterの数にあわせて1-4匹程度主力に混ぜるような使い方をすると、何かと役に立ってくれるUnitである。特にUndeadのGhoul＆ObsidianStatueの編成に対しては、ObsidianStatueのEssence of BlightやSpiritToughのCooｌDownの早さが仇となりすさまじい勢いでダメージを取ってくれるのでオススメである。