Druid of the ClowおよびBear考察
魔法系と前衛どちらもできるUnit。それだけにやや器用貧乏で、ステータス的にどっちつかずである。魔法UnitであるDruid形態で使えるRoarとRejuvenationはどちらも使いやすい魔法なのだが、これらを使うためにSupplyを4消費するUnitを量産するのはあまり懸命と言えないだろう。また、BearFormよって変身したBear形態だが、まず、Bear形態になるために行うMasterTrainingはタウンシンボルが最終形まで進化していなくてはならないので、投入はどんなに早くても中盤以降になることを考えると、相対的な能力では多種族の前衛とくらべて劣ると言わざるを得ない。他の種族にはOrcのTauren、HumanのKnight、UndeadのAbominationといった前衛に特化されたUnitがいるので、それらと戦えばあっさりと負けてしまうのが辛い。さらに、NightElfの主力であるArcherやHuntressと別系統のアップグレードタイプなので、それらと同時に使う場合はかなりのアップグレードによる消費を覚悟するか、ノーマルに近い状態で戦場に出さなくてはならないだろう。サイズがLargeで前衛タイプのUnitはPierce属性攻撃に弱いのでArmorが無いとあっさり撃破されてしまうので、最低でもArmorはアップグレードしてから前線に出したいところだが、仮にアップグレードをしたとしても、それほどArmorが硬いわけではなく、かといって攻撃力も低くは無いのだが高くもないので、とにかく中途半端なのである。使い方としては、主力に1体だけ入れて、大規模戦闘でRoarとRejuvenationによる援護を行い、それが終わってからBearFormで前衛に加わるといった感じがよいのではないだろうか。それならば、前衛としての能力はさほど求められず、数が少ないのも気にならない。その上初めからの前衛と比べると死ににくいので、繰り返して使うことができるのが強みである。なお、RoarとPoMのTrueShotAuraLv3をあわせると、ArcherとHuntressの攻撃力がほぼ1.5倍になるので、これはかなりの効果になる。また、Rejuvenationは瞬間的にHPを回復するのではなく、12秒間かけて400ポイントを回復させる魔法なので、死にかけのUnitに魔法をかけるのではなく、ダメージを慢性的に受けているUnitに早めにかけて置くのが効果的な使い方である。これらのことよりDoClowはMasterTrainingを行う前でも1体だけなら作る価値は十分に存在する。Druid
of Clowは量産するタイプのUnitではなく主力にもなり得ないが、主戦力の底上げという意味では優秀なUnitである。BearFormには過度な期待をせず、あくまで魔法使いとして使う方が有効だと思われる。
Druid of the Clowカウンター
魔法使い系なのだがサイズがMediumなので、直接攻撃でもそこまで効果は望めない。しかし、魔法使いUnitのくせに直接攻撃しかできないので、相手が操作しないと勝手に前線に突っ込んでくる。アーマー1でHPもそこまで高くない以上、集中攻撃を浴びせれば瞬殺できるだろう。熊に変身されるまえに殺してしまった方がお得なので、のこのこ前線に出てきたら、すぐに仕留めてしまうのが一番である。
Bearカウンター
サイズがLargeなので、Pierce属性攻撃に弱い。主力と別系統のアップグレードなので、そもそも強力にアップグレードされている可能性が低い。普通に集中攻撃するだけで、わりとあっさり殺せるだろう。また、対空が無いので、空からの攻撃であれば無傷で撃退できる。NightElfの中ではかなりの高級Unitという位置付けなので、Bansheeがのっとるなら第一候補になるだろう。また、Bearが出てくる時間帯ならば、Knight、Abomination、Taurenあたりを前線に投入できるのでアップグレードに差があるのならばこれらを普通に戦わせるのがいちばん手っ取り早い。
ver.1.04 02/12/02
発売当初からこれといって変更も無く、可も無く不可も無くといったバランスもあいかわらずである。ver.1.03でTalonが弱体化したこともありDryadを主力にする傾向が以前よりもさらに強くなったことから、生産およびアップグレード系列が同じClawを使う機会も増えたように思える。そのような経緯から、ほとんどの場合でDryadと同時展開されるので、付与魔法による妨害を恐れることが無く安定した力を発揮できるが、Roarの効果が無かったり移動速度に差が出てしまうという弊害もある。Clawの役割は前衛としての活躍よりも、むしろRoarによる攻撃力の底上げとRejuvenationでDHを援護することの方が重要である。そのことからAdaptecTrainingを行った時点で十分に使いどころがあるので、MasterTrainingを待つ必要性があまり無く、上級Unitの割にはかなり早い時間帯から投入できるのが強みである。とはいえ、Bearformはあるに越したことはなく、その際に効果的なのはBear&Huntressの編成である。通常はLoreではDryadを優先するのだが、あえて進化を急ぎつつClawを優先させてこの編成を行う狙いはMassHuntressやMassGhoul、Casterがそろう前のFootman、Gruntなど、戦力の移行を行う時間帯に力押しで仕留めるためのもので、RoarおよびRejuvenetionをかけたBearとDHで前線を作り、MoonGlaive装備のHuntressで集中攻撃を加えるのが狙いである。Huntressは1/1のアップブレードで数を重視し、Claw2-3体くらいのタイミングで仕掛けると、その時間帯においては圧倒的な火力で押し込める。NightElfは他の種族とややピークの時間帯がずれているのを利用した戦法で、使いどころは難しいがうまくツボにはまると大きなアドバンテージが得られるので相手のオーダーがこちらの思惑と合致している場合には使ってみるのも悪くない。ただし、この相対的に優位な時間帯は長くは続かないので、時期を失うと逆に戦力の変換が遅れている分だけ不利になる点は注意したいところである。また、Clawの使いどころとしては、終盤に敵のHeroもしっかりとLvが上がっている状態で、Huntressでは体力的に前衛を任せられないときに壁として使う場合が考えられるが、そのような状況では相手も上級前衛を出してくる可能性が高く、その場合にはBearは押し負けてしまうことが多い。その対策としては、Dryadで敵上級前衛Unitに対して徹底したチキン撃ちを行い、上級Unitは押し負けるというイメージを相手に与えてからBearを投入するなどの工夫によってある程度は補うことができるが、実際にはそのままDryadで押し切ってしまうほうが手っ取り早く、またコスト的にも機動力的にも良好なので結局Bearをつかわなくてはならないという状況にはなりにくい。ClawおよびBearは決して弱いUnitではないのだが、器用貧乏で決め手に欠けるという評価を払拭するに至っていない。とはいえ、早い時間帯から生産できる上級Unitという利点は侮りがたいものがあるので、Bearを無理につかわずにCasterとしてDruid
of the Clawで勝負するのが賢明に思える。すくなくともCasterとしてのClawは実用的な魔法を2つもっているので、Loreを建設したのならば1体は作って損の無いUnitである。
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