Exp.配分ルール

 HeroのExp配分ルール
FTはRoCとくらべるとHeroのExp配分ルールがかなり変っている。中には知らないと損をするものがあるので、詳細を覚えておくと何かと心強い。

 以下の表.1はCreepを倒したときに入るExpの数値を表したものである。これは、あくまでベースの値なので、Heroに入るExpは表.2のExp獲得率を当てはめた値になる。例えば、Lv.1のHeroがLv.1のCreepを倒したときのExp.はベース値の25に獲得率の80%を当てはめ、25*0.8=20となり、Expは20入るが、Lv.2のHeroが倒した場合にはベースExp.値25の70%である25*0.7=17.5となりExp.は18という値がLv.2のHeroに入ることになる。また、Lv.5以上のHeroは、倍率が0%なので、Creepをいくら倒してもExp.は入らない。

         表.1  CreepのベースExp   (c)

CreepLv.

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Exp. 25 40 60 85 115 150 190 235 285 340

 

         表.2  対CreepのExp獲得率  (d)

HeroLv. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
割合 80% 70% 62% 55% 0% 0% 0% 0% 0% 0%

 
 また、倒した敵の近く(およそ半径100)にHeroが複数いる場合には、Expはベース値を等分し各個のLvの倍率を当てはめて値が計算される。これを一般化すると以下のようになる。

 Eを対象に入るExp. cを倒したCreepのベースExp. dを対象のHeroLv.に対応したExp.獲得率 nを倒したCreepの付近にいる味方Hero数(同盟軍含む)とすると E=cd/n となる。

 この式は対Creep戦のみに適用されるものではあるが、注意すべき点がある。それは、Lv.5以上のHeroが倒したCreepの付近にいる場合もExp.獲得率0%としてしっかり(n)にカウントされることである。仮に、自軍のHero編成がLv.6、Lv.5、Lv.1という状況でCreepingを行うと、Lv.6とLv.5のHeroをCreepingに参加させるとCreepから得られるExp.の2/3を失うことになる。つまり、Lv.5以上のHeroは、それ以下のHeroがいる場合に、極力Creepingには参加させないように、Lv.4以下のHeroにExpが無駄なく入るよう操作したほうが良いということである。特にもつれた終盤では、3rdHeroが勝敗をわける重要な要因になることは少なくないので、すばやく3rdHeroを育てるためにLv.5以上のHeroはSummonUnitや回復などで援護だけ行うと、3rdHeroのLv.の上がり方は目に見えて違ってくる。

 敵軍との戦闘におけるExp.獲得量はHeroレベルによる補正はなく、倒したUnitのLv.によって決まるExp.の量がそのままHeroに入ってくる。複数Heroが対象になる場合には、Heroの数で等分される。

         表.3  敵軍NormalUnitを倒した際のExp.    

UnitLv. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Exp. 12 20 30 42 57 75 95 117 142 170

         表.4  敵軍Heroを倒した際のExp.

HeroLv. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Exp. 80 100 120 140 160 200 240 280 320 400

 FTはRoCと比べるとCreepのGoldを落とす量が減ったり、Lv.5以上には育たないなどの要素があるのでCreepingのリスクがやや高くなったと言える。しかも、序盤からUnitをしっかり作る機会が多く、序盤から敵軍と激しく戦うことも少なくないので、序盤のCreepingは相手次第の部分もあり駆け引きと偵察が非常に難しい。しかしながら、一方では低レベル状態から金額に見合った戦闘力が期待できるLv.4までの道のりが楽になったとこもあり、終盤におけるCreepingの重要度は以前より増しているようにもおもえる。その際には、HeroのLv.が1st、2ndHero共々Lv.5以上になっていたりすると非常にもったいない事態が予想されるので、3rdHeroの投入時期もやや早めにしたほうがよさそうである。

 Exp.配分ルール補足
E=cd/nのnが0のとき、つまり倒したCreepの近くにHero一人もがいない場合のExp配分がRoCと大きく違っている。具体的には、RoCでは近くにHeroがいないと、倒し
たUnitのExp.はただ消えるだけだったのだが、FTではnにMap上にいるHeroの数が入り、離れていてもExpが入るのである。例えばHeroが2体出撃している状態の時に、近くにHeroがいないところで敵Unitを倒したとすると、上記の式のnには2が入り、出撃している2体のHeroにExp.のベース値がそれぞれ等分され、各個でレベルに応じた倍率補正がかかる。つまり、近くにHeroがいない状態で敵を倒すと、近くに全部のHeroがいるのと同じExp.分配になり、Map上にHeroがいる限り、ベースExp.値の配分は常に行われるので、Exp.が無駄になるケースは、Map上にHeroが出ていない時と、Lv.が5以上のHeroが配分対象でCreepを倒した時だけということになる。また、特殊な例として、防御施設であるTowerやAncient系の建物でCreepを倒したときも、Exp.が発生しないのでFTではTowerCreepingが事実上不可能である。

 

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