RandomTeamLadder 3on3からはじめる War3 TFT  NightElf初期オーダー編


 NightElfの基礎知識

 NightElfは高い火力と機動力を併せ持った種族である。4Heroすべてが初期状態で移動速度がFast以上であり、UnitもHuntressやDryadをはじめ、火力と機動力を併せ持ったUnitが存在する。また、NightElfはUnitの性能が高く、汎用的に使えるUnitこそ少ないものの、なにかしら一芸に特化されたUnitが揃っているので、長所をうまく引き出すことにより高い戦闘力を発揮する。序盤は前衛のHuntressと後衛のArcherを状況にあわせて逐次投入できるのでバランスがよく、テクノロジーがあまり進んでいない状況ではHuntressの性能の高さで野戦ではかなりのアドバンテージをもっている。またArcherは初期Unitでありながら、全Unit中屈指と言えるコストあたりの火力をもっているUnitで、射程も長く終盤まで汎用的に使える優秀なUnitである。NightElfの方針としては、序盤はHuntressとArcherで戦い、その後Huntressが相対的に弱くなる前にMountainGiantやChimaeraといったハイテクノロジーUnitを状況に応じて出してゆくのが基本となっている。NightElfの弱点は耐久力の低さであり、MountainGiant以外のUnitはコストあたりのHPが低く、激しい攻撃が直撃すると短時間で壊滅的な打撃を受けてしまう。また、本陣もやや脆く、Rushの対象になりやすい。


 Heroの雇用

 NightElfの4人のHeroは、どのHeroをつかってもそれなりに戦える半面これといった決め手が無いので、Heroの選択には腐心することとなる。そこで、一番のお奨めは酒場があるMapならばBeastMasterを1stHeroにすることである。BeastMasterは耐久力、攻撃力、機動力のバランスがよく召還Unitも壁としての性能が高いので、ArcherやHuntressの攻撃力を生かすのに向いている。また、BeastMasterの弱点であるマナリカバリーの遅さもMoonWellとショップで補うことができるので、相互に弱点を補完することにより安定した戦いが可能となる。酒場が無いMapでは、好みによってどのHeroを使っても大過無いが、HeroRush耐性や後の能力を考えるとDemonHunterがお奨めである。また、HeroRush耐性を重視しないならばPoM、荒らしを仕掛けるのならばKoG、相手のHeroRush潰しならばDHやWardenが向いている。ただし、Wardenは3v3だと攻撃魔法の集中攻撃であっさり死んでしまう脆さがあるので、敵軍にUndeadが2色以上いる場合には使用が躊躇われる。2ndHeroは、なにはともあれKoGを強くお奨めする。KoGのEntangleは追撃やHeroKill、決戦時における敵前衛の隔離などありとあらゆる場面で決定的な仕事をする便利なスキルであり、KoG自身も機動力が高いので是非とも有効に使いたい。NightElfは3rdHeroまで出すケースはほとんど無い。3rdHero向きのHeroがNightElf自身にも酒場にもいないので、無理に出すくらいならば2Heroをしっかり育ててUnitの戦闘力で勝負した方が戦いやすいからである。それでも泥仕合が早い時点で確定しそうな場合には、酒場があるのならばパンダやナーガ、無いのならばPoM以外のどれかということになるだろう。なにはともあれ、RTL3v3におけるNightElfのHero構成は1stBstM、2ndKoGという構成をお奨めする。 


 NightElf初期オーダー


        NightElf後衛型初期オーダー (酒場有り)              (Foodはおおよその目安)

番号 Tier アクション 備考 Food
1 1 Wisp4体を金鉱へ、MoonWell建設 酒場でHeroを雇うのでAlterは後回し 6/10
2 1 AoWarを建設 Wispは継続生産 6/10
3 1 Wisp1体を金鉱へ、Altar建設 Altarを立てるのはMoonWellを建てたWisp 8/10
4 1

AoWarでArcherを2体生産、MoonWell建設

Wispは継続生産、Woodが40溜まり次第すぐにWellを建設する 17/20
5 1 酒場にてHero雇用   22/30
6 1 MoonWellを建設、Archerを2体生産   26/30
7 1>2 Tier2へアップグレード開始 前衛にシフトする場合は先にHunter'sHall 28/30
8 1>2 Archerを2体生産、Hunter'sHall建設   32/40
9 1>2 MoonWellとAoWondersを建設、ムーンアタックのアップグレード Food36を目安にArcherを継続生産 34/40
10 1>2 Archerを生産、MoonWellを建設   36/40
11 2 Tier2へアップ完了、2ndHero雇用   41/50



 1stHeroにBeastMasterを雇うことを前提としたオーダーなので、酒場の無いMapでは@の段階でMoonWellとAltarを同時に建設する必要がある。CのMoonWellがやや遅れることとなるが、後は概ね同じオーダーなので、酒場の有無で気になるほどの違いは生じない。(下記の前衛型オーダーは酒場なしのオーダーなので、そちらを参照のこと)

 NightElfは、前衛、後衛、どちらもこなすことができるが、得意なのはやはり後衛である。味方2人が完全な後衛オーダーを選択しない限り、まずは後衛型オーダーでスタートするケースが圧倒的に多い。また、NightElfは荒らしを食らう可能性が比較的高い種族なので、Wispは必要とされている数より2体ほど多めにつくっているのがこのオーダーの特徴である。Farseerなどに荒らされているのならば、傷が大きくなる前に犬ごとDetonateでManaを飛ばしてしまいたい。無事、荒らされずにTier2までゆくとWoodがだいぶ余るので、味方のオーダーを見てWoodが足りなさそうであれば分けてあげると良いだろう。ただし、この先MountainGiantオーダーを選択するのならば、想像以上にWoodを消費するので、Woodに余裕があるに越したことは無い。
 このオーダーはかなり早めにTier2へアップグレードを開始するが、Archerの数もほどほど出るので攻撃力に不足を感じることは少なく、BeastMasterの召還物を盾にして集中攻撃で1体ずつ敵を潰していくのが基本的な戦い方となる。Creepingの速度もかなり早く、BstMの熊2体を盾にすればいきなり大物も狩れてしまうほどである。反面、耐久力は悲しいほどに低いので、Creepingの裏を取られたり、多色Rushを食らうとひとたまりも無いので、なるべくチームメイトと一緒に行動するよう心掛けると良いだろう。なお、初期Rushを仕掛ける場合や後衛型から前衛型にシフトを念頭に入れている場合には、7番のTier2へのアップグレードのところをAoWar+MoonWellやAoWar+Hunter'sHallに変えることにより、進化が遅れるかわりに大幅に序盤のUnit数を増やすことができる。
 効率よく狩りをすると、若干お金に余裕がでてくるので、その場合には是非ともAoWondersでLesserClariytyPotionをできれば2つ購入しておきたい。MoonWellの水は、半分から1/3くらい2日目の昼間まで温存しておきたいので、可能であればManaの回復はアイテムで済ませてしまえると後でなにかと心強い。BstMasterのアイテムストックは貴重なので、つまらないアイテムはさっさと売り飛ばして資金の足しにしてしまうと良いだろう。



        NightElf前衛型初期オーダー (酒場なし)              (Foodはおおよその目安)

番号 Tier アクション 備考 food
1 1 Wisp3体を金鉱へ、Altar、MoonWellを建設   6/10
2 1 Wispを2体生産、金鉱へ。その後はWoodへ WispはFood全部で9体生産 9/10
3 1 Woodが160溜まったら、AoWarとHunter'sHallを同時に建設   16/20
4 1 Woodが60溜まったら二つ目のAoWarを建設   17/20
5 1 Woodが40溜まったらMoonWellを建設   17/20
6 1 Huntressを生産、MoonWellを建設   20/20
7 1 Huntressを2体生産   26/30
8 1 Huntressを4体生産 Archerを加えても良い、一時的な戦力のピーク 38/40
9 1>2 Tier2へアップグレード開始   38/40
10 1>2 MoonWell、AoWondersを建設   37/40
11 1>2 Archerを4体生産、ムーンアタックのアップグレード、MoonWellを建設 ArcherかHuntress、必要な方を生産 45/50
12 2 Tier2へアップグレード完了   50/60



 Archerをつくらず、最初からHuntressを量産するオーダーである。HuntressはSiegeUnitや大量のPierce攻撃Unitが揃わない序盤では非常に強力なUnitであり、野戦ではかなりのアドバンテージがある。このオーダーを使うケースとしては、前衛を担当するというよりは、むしろ初期Rushで1色を消しにかかるために用いることが多い。このオーダーを使う際には、最序盤の番号3~5あたりの工程をスムーズにこなすのがポイントであり、ここでHeroRushを食らうとオーダーが大幅に遅れてしまうので、先手を取って先に仕掛けるか、もしくはHuntressの最初の1匹がでるまで自陣に張り付くか、中途半端な行動は謹んで手堅くまとめたいところである。
 このオーダーの一時的な戦力のピークは、Huntressが7体揃ったタイミングで、ゲーム内時間で1日目の23時頃となる。仕掛けるならこの時間がベストであり、積極的に仕掛けてゆきたい。この時間帯はCreepingの裏を狙いやすいので、直接本陣に仕掛けるだけではなく、一旦野戦を仕掛けて、然る後に陣地へ押し込む形が理想的である。仮に、この時点でかなりのアドバンテージが取れたのならば、9番のTier2へのアップグレードを中止し、MoonWellを建設してUnitを量産し、そのまま押し切ってしまうイメージで戦うと良いだろう。Huntressはあまりに大量に作りすぎると詰まってしまうので、10体ほど作ったら、あとはArcherにシフトしたほうが、瞬間攻撃力が高くなり都合が良い。

 Tier2以降の展望は、後衛オーダーの方が早くTier2にアップグレードが完了するものの、基本線は同じである。ただし、前衛オーダーで主力として使っていたHuntressは中盤以降は前衛Unitとしては機能しない点には注意しなければならない。中盤以降のHuntressは短射程の後衛Unitという位置付けとなるので、用いる際は味方に前衛がいることが前提となってくるが、中盤以降は使うメリットがほとんど無いので、使わない方が無難である。
 Tier2に入ってからの選択肢は大きく分けて3つ、攻撃力に特化したChimaeraオーダー、前衛を固めるMountain Giantオーダー、解呪などの補助を役割とするサポートオーダー、がある。味方の前衛がしっかり機能しているのならばChimaeraオーダーが強力であるが、前衛に不安が残る場合にはバランスのよいMountainGiantオーダーが使いやすい。サポートオーダーは、FaerieDragonとDryadを少量加えて敵のCasterに対抗を計るとともに、Archerを量産して後衛を厚くするオーダーで、主に対Necromancerなどに使ってゆくオーダーである。


        NightElf後半前衛型MountainGiantルート 

13 2 AoLoreを建設、Archerの射程アップ、AoWarの追加 一人で前衛を担当するのならば2つ建てる
14 2>3 Tier3へアップグレード開始 なるべく早く。AoLoreで減った分のWispの補充を忘れない
15 2>3 Archer量産、 Woodに余裕があればムーンアタックのアップグレードも行う
16 2>3 MountainGiantを生産、毛皮アーマーのアップグレード MGが出来上がっても前線には出さない。
17 3 Tier3へアップ完了、Hardened Skinのアップグレード 余裕があればResistantSkinも開発


 Tier3を急ぎつつ、Archerを引き続き量産して後衛の攻撃力を高め、HardenedSkinの開発がおわってからMGを前線に投入するという流れである。味方に前衛がいる場合にはAoLを1つでMG2体を目安に生産を行い、AoWarを1個追加してArcherを量産し後衛攻撃力を上げる。単独で前衛となる場合には、AoLを2つ建ててArcherの生産を一時的に止めてでも急いでMGを3体、できれば4体生産する必要がある。MGを前線に投入する際には、必ずHardenedSkinとアーマーが1Upされている状態にしておきたい。MGは攻撃を食らうことを前提としているUnitなので、そのアーマーアップは確実に効果がでるのでLv.1までは優先してアップしてしまいたい。なお、単独で前衛を張る場合には、Resistant Skinがあると搦め手にも強く、圧倒的な強度で前線を固めてくれるが、Tauntを使ってターゲットを積極的にもってこないとせっかくの能力が無駄になってしまうので、うまく前線のMGでローテーションを組みながらダメージを散らすと良いだろう。Tauntを短い間隔で順番に行うと、相手の操作を妨害する効果もあるので、Team戦では特に有効な戦術である。
 弱点としては、Tier2からTier3の進化中、相対的に弱い時間帯ができてしまうことである。この時間帯に攻め込むのは無理があるので、そのことを同盟軍にしっかり伝えておきたい。とはいえ、MGが出るタイミングは他の上級Meleeが出るタイミングと大差が無いので、弱い時間帯に不用意な行動を避けるようにするだけで十分である。なお、MGを使う際には、必ずStaff of Preservation
を携帯して戦場に赴きたい。HardenedSkin装備のMGは瞬殺されることはまずありえないので、HPが赤くなってきたら速やかにStaff of Preservationで自陣に戻し、MoonWellで回復後前線に戻すようにすると、とにかく長持ちする。MGの回復はノーマルのMoonWellのままだとさすがに水が足らないので、Well Springのアップグレードは必須である。これらのことより、MGオーダーは大量のWoodを消費するのでTier3にアップする前にWispの追加をわすれずに行わないとMoonWellを建設するWoodにすら事欠く事態になるので注意が必要である。


        NightElf後半後衛型Chimaeraルート

13 2 AoWindを建設、Tier3へアップグレード、Archerの射程Up 2AoWarにしておく 
14 2>3 Archerを量産、FaerieDragonを2~3体生産 1AoWarならばFaerieDragonを減らしてTalonのアップを行う手もある
15 3 Tier3にアップ完了、Chimaera Roostを2つ建設 余裕があったら爪攻撃アップグレードを行う
16 3 Chimaera量産 最低2体くらいから動き出し
17 3 余裕を見てCorrosive Breath開発 攻城戦の場合は優先的に行う


 主に、敵の前衛が厚いときに用いられるオーダーで、HeavyアーマーUnitに大して圧倒的な攻撃力を誇るChimaeraを量産し、短時間で敵前衛を排除するのが狙いである。MGオーダー以上に、Tier3へアップ開始からChimaeraの準備が整うまでに時間がかかるので、ArcherやDruid of the Talonで中盤を繋ぐ必要がある。また、Tier3へアップが完了した時点で、相手の対空攻撃が高いのならば、あえてChimaeraを作る必要は無く、そのままArcherなり、AoWindを追加してTalonを量産するなり、対応を変えた方が良いケースも多い。あくまで敵の前衛が厚いときに使うオーダーではあるが、Tier2の段階では不確定な要素も多く決め打ちは危険なので、臨機応変に対応する必要がある。ただし、Chimaeraの攻撃力はHeavy以外のアーマータイプにも十分な威力を発揮するので、自軍の前衛が機能して地対空攻撃がChimaeraに集中しないような状況がととのっているのならば、多少の相性など問題にならない。Chimaeraを出せない状況は、自軍の前衛が敵の後衛に圧倒されている場合や、空対空Unitが充実している場合などである。そのようなケースでは、あえて相性の悪いChimaeraを出す必要は無い。


         NightElf後半後衛型サポートルート

13 2 AoLoreとAoWindを建設する 減ったWispは必ず補充し、Detonate用に2-3多く作る
14 2 Archerの射程Up、FaerieDragonを2-3生産 余裕があればHippoRiderの開発を行う 
15 2 Archer量産、AbolishMagic開発   
16 2 Dryad5-6体生産、TalonのAdaptec Tainingを行う できればムーンアタックのLv.2アップを行いたい 
17 2 Talonを2-3体生産  
18 2 Archer量産  


 Tier2で出せるDryad、射程UPArcher、AdaptecのTalon、FaerieDragonの複合編成で戦うオーダーである。対Caster戦に相性が良く、攻撃力も高いうえに特別な操作が必要無いことから扱いやすいのが特徴である。このオーダーは、味方に前衛を任せきりになるので、いっそHeroも操作の必要が極端に少ないPoMなどにすると、ハンドリングの良さがさらに際立ってくる。基本的にはTier2で進化を止めるオーダーではあるが、Dryadの生産を遅らせる代わりにTier3を急ぎ、MasterTalonのCycloneをワンポイントに使う手や、BlizzardやFlameStrike、Rain of Fireなど範囲魔法が辛い場合などは2AoLoreで主力をDryadに切り替える手なども考えられる。また、相手に対空Unitが少ない時や、Mapが狭くて射角が取れない時などにはArcherを徐々にHippoRiderへ変えてゆくオプションも使いやすい。このオーダーは、Necromancerなど大量のCasterを相手にする場合に特に有用なオーダーだが、FaerieDragonを減らしてDryadの数を増やせば、通常の後衛オーダーとしても十分な火力を有し、サポート用にAdaptecのDruid of the Crawを出してRoarによる攻撃力の底上げをするなどの工夫もできる。MGオーダーやChimaeraオーダーにある戦力の伸びが止まるタイムラグがこのオーダーはほとんど無いので、早期決戦時など序盤の流れをそのままに終盤に持ち込む場合にも使えるオーダーである。しかし、基本的にはサポート用のオーダーなので、味方に自軍をリードするプレイヤーがいないと、このオーダーも生きてこないということは心得ておきたい。

 

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