2016年9月アーカイブ

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日曜日も仕事でしたが、寝る間も惜しんで観てしまいました・・・ おかげで仕事の効率は上がらない上に、ショッキングな内容を思い出して無念がこみ上げて来て、もう少し余裕があるときに観ればよかったなどとおもったりもします。まぁ、我慢できなかったから鑑賞を強行したのですけれども。

そして、なにがショックかって、ジョン・スノウがあんな場所で殺されるからに決まってます!!!彼は来たるべきホワイトウォーカーとの闘いの先頭を行く者ではなかったのですか!あんなところで、あんなしょうもない殺され方をして良い人物だったのですか!いや、シーズン6でどうなるか解りませんけれども、少なくともジョン・スノウはあんな死に方するようなキャラクタじゃないでしょうよ!もう、彼の無念が伝わっていて居ても立っても居られないというか、黒の城まで援軍として駆けつけたいくらいです(仮に行けたとしても、寒そうだから行きませんけどね)。
ロブの殺され方も酷かったものの、騙した相手が相手だけにお人好し過ぎたよねという納得の部分もあり、その後の展開も楽しかったのでいつの間にか消極的な納得感が形成されていましたが、ジョン・スノウは違うでしょう。あの殺され方は無い!というか、この先誰がホワイトウォーカーと戦うと言うのですか!!物語の中でもティリオンと並んでファンタジー顔負けの主人公補正を誇ったジョン・スノウですが、あの場ですらなんとか切り抜けてほしかった。とても、とても残念です。

あとは、デナーリスの可愛いドラゴンさんが、すでに可愛いろころかごっついドラゴンに成長して、ついに大立回りをしてくれたのが見どころでしょうか。ドラゴンはどれくらい強いのかな?と考えていたら投槍などで簡単に深手を負ってしまうあたり、一匹で戦況をひっくり返せるような超兵器になり得るような存在ではないということでしょう。まぁ、作中では不本意な地上戦になっていたので、ドラゴンとしては空中戦をやってナンボなのでしょう。

この作品で今まで好き勝手やってきた度ランキングであればぶっちぎりでトップなのはサーセイだと個人的には思っていたのですが、シーズン5でついに身から出た錆で強烈な一撃を食らってしまい、きっと多くの人が最初はいい気味だ!と思っていたらあまりに強烈過ぎて引いたのではないかと想像します。少なくとも私は監禁されるあたりはざまーみろと思っていたものの、シェイム!シェイム!はドン引きでした。それにしてもこの作品にでてくる成人女性は悉くオールヌードにひん剥かれるのは仕方がないのでしょうか。序盤はデナーリスばかり剥かれていましたが、ミッサンディやブライエニーまで剥かれたあたりで、女性のまっぱ率の高さに驚いた次第です。いや、ほんと、米国の俳優女優さんは気合の入り方が違います。

ティリオンに関しては、今回はティリオンそのものよりも、ヴァリスやジョラー・モーモントがすげかっこよかったです。とくにヴァリスはいままであまり良い印象が無かったのに、シーズン5はちょっとだけの出演なのにやたらカッコ良かったです。ジョラーに関しては、前々から思っていたのですが俳優さんがえらいかっこ良く、作中ではダーリオのようなストレートなカッコよさではなく、ちょっと外した感じのカッコよさがシビれました。ティリオンはなんというか、捕虜だったり監禁されたり恐喝されるのが毎度のことで、シーズン4までは同情的な気分になったものの、シーズン5までくるともはや持ちネタであるとの解釈となりました。シーズン5で出てきた時もどこで捕まるのかなとおもっていたら案の定捕まって捕虜になって奴隷もどきになって、なんとか持ち前のトーク力で難局を切り抜けるといういつも通りなのに面白い持ちネタを披露してもらい、個人的には満足です。が、シーズン6ではもう捕虜にならなくても良いかなとも思いました。

興奮冷めやらぬシーズン5でしたが、シーズン6はまだ完結していない?BDがまだ最後まで出ていないので、すべてリリースされた時点でじっくり楽しみたいと思います。しかし、このままでいくとシーズン7が始まったタイミングでHuluに加入してしまいそうで怖くてなりません。

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おそらくかなりのハイペースで見続けているゲームオブスローンズ、4thシリーズも消化しました。ロブが退場してちょっと落ち着いた展開になると思いきや・・・ 4thシーズンは今までで一番陰謀劇ドロッドロ、でもスカッとした展開にすぐ切り替わり、メリハリの効いた秀作でした。なにせ続きがあまりに気になって、翌日会社があるのに朝の4時近くまで見続けてしまったくらいです。

ジョフリーは確実に碌な死に方しないリストの筆頭格であった以上、そのうち死ぬのは目に見えていた訳ですが、死に方は割とマイルドでした。あのタイミングで死ぬんだぁ...というのが正直な感想。ジョフリーの役者さんってよくもまぁあそこまで、イメージ通りの物語やゲームに出てきそうなとんでもない美形だけどバカ王子って人を見つけてきたものだとものすごく関心しました。

個人的に応援していたティリオンの裁判シーンはものすごくよかったです。その後にティリオンをスポイルしたらこの物語がつまらなくなるので有罪になっても絶対に殺されることは無いと思っていたものの、父親殺して逃走という形になるとは思いもよりませんでした。ジェイミーとティリオンの兄弟の絆はこの作品では数少ない心温まる要素でしたが、これで見納めになるのでしょう。

ジョンは壁で大活躍、一話ぶち抜きで野人との戦争シーンがありシリーズ通して活躍しているものの、4回くらいは死んでておかしくない危うい立場で、主人公補正じゃないと絶対死んでるよねという、あるいみファンタジー要素より不自然な補正がかかっている点のみ個人的には若干残念でしたが、とはいえ今後も楽しみな人物です。

そしてアリア!なんだか役者さんが成長してどんどん誰かに似て行くなぁと、でも誰だっけ?と思っていたら、取引先のシーズーそっくり!女優としてはどうなんだろうと思う反面、愛嬌があると言えなくもなく、ストーリーの中では唯一、武侠ものっぽい動きになってきて、他の主人公格とくらべると重要度もおもしろさも低い感じが否めない、でも殺すわけにもいかないよねといった難しい立ち位置でした。
姉のサンサはなんというか、相変わらず運命に翻弄されるバカ女(失礼)モードが続いており、キングスランディングから逃走に成功したものの、やはりアイテム扱いされる不憫といえば不憫なキャラクタなのですが、本人がおバカなのであまり同情もされない感じがあって、個人的には絶妙なさじ加減でこのキャラクタを生かしている本作のライターさんの技量に感服です。

などといろいろ書いているものの、相変わらず言えるのは続きが楽しみ過ぎるということ!それに尽きます。シーズン5もすでに手元にあるので、これからがっつり楽しみます!!!

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最近はゲームオブスローンズばかり観ているわけですが、マイ怪獣映画ブームは終わったわけではなく、傑作と名高い平成ガメラの1作目を鑑賞しました。
まずは、1995年の映画ということでさほど古い映画という意識は無かったのですが、もう21年も昔の話で、映像もレトロな感じすら受けるくらい「ひと昔感」があり、実際に観てみてもCGが少なくミニチュアで撮影しているところからして20年というのは決して短い期間ではないのかなという、作品よりも映像技術の移ろいについて思いを馳せてしまいました。
作品は、傑作として名高い平成ガメラの1作目ということでかなり期待して見始めたのですが、退屈というかなんというか、ここ10年くらいの怪獣映画をいろいろ観たあとに21年前のガメラをみると、すっげ古めかしいというか、粗が目立つというか、ストーリーも割と退屈で、今観てもさほどおもしろいものでもないなというのが結論です。
エドワーズゴジラのムートーがほとんどギャオスだったり、あとでWikiで確認するとガメラのぺちっっと叩く動作にも仰々しい技の名前がついていたり、あまり楽しめなかったせいかいろいろとネガティブなところばかり目が行ってしまうのは仕方がないのかもしれませんが、怪獣映画の歴史の中ではとても重要な作品らしいので、そういう意味では観る価値はあったのだと思います。
古い映画はダメという考えは全くもっておりませんが、この作品に関しては今観ても多くの人があまり楽しめないと思います。木村優子アナがニュースを読んでいるシーンを久々に観られて当時を懐かしく思うような世代の人がちょっと斜めから観る。もしくは怪獣映画の歴史の一部として観るには良いのかもしれませんが、作品そのものに期待するのは若干酷なのではないかと思う、そんな作品でした。

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ゲームオブスローンズ3rdシーズンの鑑賞が終わりました。相変わらず素晴らしい出来ですが、1stシーズンの頃と比べて、登場人物も実際の役者が歳を重ねるのと同じ速度くらいで成長しているので、そのあたりのリアリティも含めて、素晴らしいシリーズの続編にふさわしい出来栄えでした。
この作品は物語が進んでも新しい登場人物はさほど出てこない印象なのですが、3rdシーズンはいったん退場した人も含めてちょこっと登場人物が増え、そして増えた分減って逝く自然の摂理(笑)が発動し、主要人物の一人であるロブ一派が虐殺されて現役スターク家がほぼお家断絶状態になってしまったのが驚きです。2ndシーズンで本拠地焼かれて涙目なのに、不意打ちくらってご退場というのはさすがにちょっとねぇという気もしますが、最近は主要人物が全く死んでいなかったので、まぁしょうがないのかなとも思います。驚きましたけどね!というかあそこで退場するとは全く思っていなくて、改めてこの作品の容赦なさがよーくわかりました。
最初はどん底スタートであったデナーリス一派は3rdシーズンでのし上がった印象ですが、彼らが大陸に来るのは何時頃なのでしょうか。3rdシーズンは4thシーズンの前編ということなので、とりあえず近所のツタヤでいまから続きを借りてきます!

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相変わらずハマっているゲームオブズローンズの2ndシーズン。3連休で2シリーズは消化する目論見であったものの、法事やら仕事やらで結局2ndシーズンを消化して終わってしまいましたが、やはりこのシリーズは実に面白い!大絶賛というほどではないものの、退屈なシーンや、不必要に愚かな行い、ストーリーを強引に展開されるための狂言回しなどがほとんど無く(いや、あるんだけど気にならないが正しい)、サクサクかつガツガツストーリーが進んでいく点などは、昔ドラマが嫌いだった人が観ても進歩を感じ取れるのではないでしょうか。なにせ私自身がその思いを強く感じている訳ですから。
時間ばかり浪費してつまらないものを延々と見せられるドラマ、毎週決まった時間に観ることを強要される点もすごく嫌だったのですが、今となってはオンラインストリーミングでもDVDでもなんでもござれ。ストーリーも洗練され、観る場所と時間にほとんど拘泥されないという点も素晴らしく、なんだがゲームを自分で進めるよりドラマ観てる方が楽だなぁなどと昔では考えられない思索に流れてしまいます。(もっとも、主な原因は歳のせいだとおもいますが)

ストーリーについてはいろいろ語る必要も無いでしょう。王家が存続をかけて本格的な戦争を始め、初戦の決着が概ねついたかな?くらいのところでシーズン2は終了。期待していたドラゴンさんも、スクスク育って大満足です。
1stシーズンに比べてややファンタジー要素が増えましたが、それでもローファンタジーの域を逸脱するほどではなく、(でもさ、あの影をつかった暗殺はちょっとどうかなぁと思いました)現状でもインチキ臭いファンタジー要素はたまーにしか出てきません。
近所のレンタルショップに2ndシーズンはDVDしか無く、BDで観られなかったのがやや残念ではありますが、(実は3rdシーズンにもすでに突入しており、そちらはBDなので画質の差が歴然としている)ストーリーを楽しむものなので仮にストリーミングであっても大過ないかなぁとも思います。BDがあるならそちら一択ですけれども...

さて、とりあえず近所のレンタル屋にある5シーズンまで消化しないことには他の作品に手を出す余裕がないほどがっつりハマっているゲームオブスローンズですが、これに限らず話題の海外ドラマに関してはこれからもどんどん食指を伸ばしていこうと思っています。こうなると俄然、語り合う仲間が欲しいのですが、多くの人に布教してまわるにはいささか鑑賞に時間がかかりすぎるのがドラマの難点と言えるでしょう。

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アメリカで大人気のローファンタジードラマ、ゲーム・オブ・スローンズの1stシーズンをなんとなく観てみたらドハマりしました。
そもそも、このシリーズは完結するまで待ってから全部一気に観る予定でしたが、現行は第6シーズン、第8シーズンで完結が決まっているのでそろそろ良いかなと思ったことと、後から観ようとおもっているものは総じて観ない傾向があることへの対策、そしてなによりBDのDisc1を借りてしまったことに因ります。
で、とりあえずつまらなかったらすぐ切ろうと思って見始めたのが金曜日の深夜。翌日Disc2と3を借りて、本日4.5をさらに借りてとりあえず1stシーズンは一気に観てしまいました。全10時間余り、ほとんど飽きずに楽しめました!
特別何が魅力的なのかよく理解できないにもかかわらず、続きがものすごく気になる構成は見事の一言!というか、今から2ndシーズンを借りに行ってしまうのも良いかな・・・などと思っている始末。いままでスルーしていたのは完全に失敗であったと認めざるを得ません。
ファンタジー要素が味付け程度のローファンタジーな中世ヨーロッパっぽい世界(火薬が無くて遊牧民族っぽいのも出てくるのでので11~2世紀くらい?)で、王座を巡る悲喜こもごもを描いた作品で、完全に大人向けです。バラバラ死体、オールヌードや性描写、磔、晒首、小学生が観たらショックを受けそうなシーンが盛りだくさんで、とはいえそれらがべつに見どころという訳ではなく、王国や一族の存亡を賭けた熱い群像劇が魅力と言えるでしょう。
エログロNGであったり、ファンタジーや中世世界の戦争ものが嫌いだったり、そもそもドラマなのでボリュームがあり、長い作品はイヤというでもない限りは一見の価値があるかと思います。
私はとにかく出ている作品ぜんぶ観て、誰かと語り合いたいです!個人的にはティリオン・ラニスターが大変気に入ってます。

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シン・ゴジラのおかげですっかり怪獣映画にハマってしまった私としては、避けては通れない最近の怪獣映画でもっとも評価が高い?と思われるクローバーフィールドを鑑賞してみたのですが・・・
この作品は登場人物がハンディカメラで撮った映像を見せるという表現方法をとっているので、実際のハンディカムと同じく画像がとてもブレています。アメリカで公開されたときも映画館で注意書きを出さなければならなかったほど、画面酔いしやすい作品であり、3Dや船舶の揺れに弱い私は30分ほどでK.Oされ、作品を楽しむ以前に撃沈したのでものすごく損した気分になりました。
それでも酔わないように倍速再生しながら画面を注視せず内容の確認をして、じっくり観られたら楽しいんだろうなぁと思ったものの、この映画はまず人に勧めることは不可能であると判断しました。(これをおすすめしたらさすがに不誠実だと思います)
もっとも、話のネタにはなるので駄作を1本つかまされるよりは遥かにマシだとはおもうのですけれどもねぇ... 手ブレ補正をもうちょっと利かせてくれればたぶんなんとか観られるレベルであっただけに、もう少し観る人に対して気を使ってくれてもよかったのではないかという作品でした。画面酔いしない自信があり、かつ怪獣映画が好きで、さらに怪獣同士の戦いが無くても良い人ならば観てみても良いとは思います。怪獣映画の傑作という意見もあるくらい良く出来た作品であることは、2割くらいなら認められる作品です。

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シン・ゴジラを観てからゴジラシリーズに関心が沸いてきて、とりあえず手に入りやすいエメリッヒゴジラ(1998)とエドワーズゴジラ(2014)を観てみました。実はエメリッヒゴジラは観る予定ではなかったのですが、TUTAYA DISCASで勘違いして借りてしまったのであまり期待いなかったのですが...
1998年エメリッヒゴジラはいわゆるゴジラシリーズだと思うとなんだかなぁですが、怪獣がでてくるパニック映画(ジュラシックパークとかに近い?)と思えばまぁ、極端につまらないわけでもなし、普通の作品でした。ゴジラがイグアナっぽく、シンゴジラがヘビー級ならエメリッヒゴジラはフライ級くらいであり、やたら素早いとはいえ米軍の通常兵器(魚雷とミサイル)で撃破可能な、どちらかというとゴジラの対戦相手じゃね?というような怪獣でした。期待していなかったので落胆もなにもありませんでしたが、「ゴジラを観る」という目的でも無い限りわざわざ観るほどではない作品です。

2014年のエドワーズゴジラは、ゴジラはゴジラですが、映画のプロットはガメラです。暴れている迷惑怪獣を、怪獣王ゴジラ様が退治してくださるというストーリーで、途中、主人公の活躍が挿入されているあたりはアメリカっぽい演出ですが、ゴジラはほぼ説明なしで現れて、ムートーとかいう線の細い怪獣を2匹屠って帰って行くだけです。
しかしながら、怪獣映画として大切な肉弾戦あり、放射熱線あり、市街地大破壊あり、(そして個人的には不要だと感じるヒューマンドラマあり)、ゴジラがなかなかのイケゴジラ?で、最後に一休みしてから海に帰るあたりのちょっとした可愛らしさあり、割と良かったのではないかと思います。もうちょっと怪獣バトルのボリュームが欲しかったかなぁという思いはあるものの、シン・ゴジラでは観られなかった怪獣同士の肉弾戦はなかなかのものでした。人におすすめできるか?と言われると、ゴジラが好きなら勧められなくても観るでしょうし、ゴジラおよび怪獣映画に関心が無いなら勧める要素はほぼ無いというのが私の結論です。エドワーズゴジラはつまらなくはないけど、地上波でやってたら時間があれば観てもいいかな?くらいの評価が妥当ではないかと思います。

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この本の著者pha氏の存在はギークハウスを取り上げた雑誌やWebサイトの記事でだいぶ前から知ってはいたのですが、本を読む直接のきっかけになったのはamazonさんのおすすめ本の中にこの本が入っていたこと。「働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない」という表紙のキャッチコピーが今年の初春に激務で弱っていた私の心に気持ち良いほど刺さり、kindleで読みました。
キャッチコピーの「働きたくない」これにはめっちゃ共感し、「家族を作らない」は、まぁ成り行き任せのままだと家族は作らないというかできないよね!と感じ、「お金に縛られない」に関してはある種の理想ではあるが、縛られないのはほぼ不可能、というのが読む前の感想でしたが、読み終えても概ね感想は変わりませんでした。
しなしながら、著者のpha氏の考え方はお金の部分を除いて私とかなり近いな、共感できるな、という部分が多数あり、特に仕事に関しては我慢ならないほど辛くなったらべつに辞めてしまっても良く、そもそも仕事にしがみつく必要は全く無いという解っていても「じゃあ辞めます」とはすぐに実行できない思考と行動のギャップについて、辞めた後、つまり退路を明確にすることによりギャップが若干なれど解消され、精神的にだいぶ楽になれたのがこの本による最大の収穫です。
「お金に縛られない」というコピーは、この本を読む限り「あまり縛られない」くらいかなぁという感じで、やはり現代の日本においてお金に縛られない生活というのはよほどの資産家で自由になる現金がある人に限ったことなのでしょう。ローコストでもそこそこ楽しく生きられるというモデルケースをこの本では提示されているのですが、身も蓋も無い話ですが金銭的な制約がなければもっと楽な生活をすることができるでしょう。自身が会社を辞めてニート生活を満喫する上でのコスト計算を行うと、今まで通りだと月15万円程度、若干倹約して月10万円程度になりました。それを少なくとも平均寿命まで生きると仮定した中で毎月捻出するためには、サラリーマン生活から抜け出すことはできても何かしらの収入源の確保は不可欠であり、そういう意味でも金銭的な制約は常に存在します。個人的には今のうちがっつり稼いで投資も行って資産形成を行い、目途が立ったら脱ラサというベストシナリオに向けて日々尽力しているのですが、なかなか思い通りには行かないものです。(思い通りにいっていたら、たぶんもう脱サラできてるw)ちなみにpha氏はシェアハウスなどを用いて維持コストの低下を行っているのですが、私は完全に一人が良い派なので生活維持コストが膨らんでしまうのは致し方のないところです。
「家族を持たない」は時代の変化により独身が珍しくない社会になってきていることから、べつにいいんじゃないの?程度の話ではありますが、一方で結婚による生活コストの圧縮効果が望めるのならば選択支としてはあっても良いのかなくらいには思っています。もっとも、世間一般の結婚は生活コストが膨張する方が圧倒的大多数なのでしょうが。

という具合に、この本を読んでからおよそ半年、いろいろな影響を受けているなぁと感じます。個人的な計画としては、あと10年そこそこの時間軸で、地方都市の一部で土地価格が大幅に下がる(暴落とまではいかないと思うが)状態になるのではないかと予想しており、そのタイミングで終の棲家を見つけて隠居生活しないなぁなどと思っているわけですが果たしてうまくいくのでしょうか。

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フルメタル・パニック! アナザーは、とりあえずフルメタルパニックの名前が付いているということで惰性で読んでいましたが・・・ 最後までおもしろく無かったです。
いつかはおもしろくなるだろうと期待して12巻まで読み終えましたが、最後までなんだかなぁという低調な作品で、素晴らしいメカデザインに比して物語がこれじゃがっかり過ぎるというのが最終的な評価です。
ネガティブな感想を書くくらいならなにも書かなきゃいいのにと思われるかもしれませんが、わずかな期待に賭けて12巻まで付き合った挙句駄作であった悲しみは、一度どこかで発散させておかねばならないという、デトックス的な意味合いを込めた投稿と思っていただければと思います。

さて、この作品は具体的にどのあたりがダメなのかというのを少しだけ掘り下げてみると、
・ストーリーが陳腐
・設定にいろいろ無理がある
SF作家の笹本祐一氏のTweetを引用させてもらうと、
「ほとんどの場合、「リアリティがない」「辻褄があってない」からつまらないんじゃなくて、楽しめないから「リアリティがない」「辻褄が合わない」ところが気になって来ちゃうんです。だから、リアルにして辻褄合わせたところで面白くはなりません。」

まさにこれです。
本家フルメタも無茶な設定でもおもしろかったのは、先述の主張からするとおもしろいから辻褄が合わなくても気にならないということであり、確かにその通りだと思います。(でも、アナザーよりははるかに本家のほうが「それっぽい」と思います)
アナザーは主人公がほぼステレオタイプなエロゲの主人公で、最終決戦の決まり手までほぼ予想通りというのがもう、なんというか、ここまできてこれかよ!というか、もういいですw
たぶん最後まで読んだのは、1巻だけはちょっとだけ「おっ?」と思ってしまったのと、いつか軍曹のその後の進路がちらっとでも明るみになるのかな?という期待だったのではないかというのが個人的な結論となるでしょう。

本家では、マデューカスの操船シーンとか、メリダ島最終決戦の軍曹の説得とか、最後のSDカードの内容とか、設定に無理があってもそれでもなお印象に残るシーンがいくつもあったのに(全部まだ映像化されてないのですが、どうやらプロジェクトが再開したらしい)、やはり作者が違うともう、別のものと考えざるを得ないということなのでしょう。
そういえば七都市物語も田中芳樹が書いてる部分はめっちゃおもしろかったのに、その後の別の作家が書いた派生ストーリーは駄作以下でがっかりしたのをいまさらながら思い出しました。
結局のところ、題材は二の次で結局は書き手の能力如何だという事実を再確認し、(そして題材からパスしていた賀東氏の甘城ブリリアントパークを読んでみる気になりました。)小野不由美、盛岡浩之、佐藤大輔、冨樫義博、平野耕太、田中芳樹(田中さんは最近劣化が激しいので概ね諦めがついた)、あたりの方々には、仮に遅筆であっても駄作を量産されるくらいなら死ぬまで待ち続ける方がまだマシであるというある種の覚悟を持った次第です。

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