2016年8月アーカイブ


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以前にも何度か主張していたとは思いますが、静岡市は音楽イベントの過疎地です。東海道沿いの政令指定都市にも関わらず、アーティストのライブは東京>横浜>(浜松)>名古屋の順に巡ることが多く、とりあえず静岡はよほど丹念に地方を回る方々ではないと寄ってくれない都市なのです。(もっとも、その気になれば東京や名古屋に遠征する手間は全然かからないので、そういう意味では恵まれていると言えなくもないのですが)
さて、という音楽的過疎地である静岡に久々にN響が来るということで4月にチケットを取ったのをリマインダーの通知で思い出し、清水文化会館マリナート公演に行ってきました。
私はクラシックはとてもよく聴く方だとは思いますが、それを語れるほど詳しい訳ではなく、日本最高峰のN響の公演内容についてあれやこれやと批評するだけのリテラシーを持ち合わせていないのですが... 間違いなく清水文化会館マリナート大ホールの音響は素晴らしい! 某静岡市民文化会館とは大違いどころではなく、地方自治体が運営しているホールの中では今までで一番良かったです。席も2階席の2段目最前列通路側、ホールのほぼ中央付近とかなり良い席であったことも影響しているとは思いますが、割と近所にこんなにも素晴らしい施設があったとはついぞ知りませんでした。
ちなみに帰りがけに来月以降の催事を眺めていたら上原ひろみさんのコンサートもあるらしいので、それもチケットが取れれば行ってみようと思ってます。(静岡交響楽団という団体もあるらしく、定期公演をやっているみたいなのでそちらも機会があれば。)
しかし、考えてみればJRの清水駅直結のシティーホールならばおとなしく電車で行けばローコストで帰りに飲酒もOKというオプションがあることに帰る間際になってようやく気が付き、どこでも近場なら車で移動する癖が完全に染みつき、静岡暮らしもながくなったものだと感慨にふけったりもします。(そのくせ近所の素晴らしいシティーホールの存在をしらなかったにわか静岡市民ではありますが。)
ここのところ、映画にコンサートにと以前にはないくらい文化的な暮らしをしておりますが、時間に余裕があるときはちょこっと外出するとかえって疲労が取れたりすることに最近気が付き、その効果を確認しているという背景があります。家にごろごろ自体は疲労回復に大きな効果をもたらす半面、ごろごろしている最中におやつを食べたりおやつを食べたりおやつを食べたりしていると体調というかフィットネスコンディションを著しく損ね、「疲労は取れたけど体は重い」という本末転倒を回避する一つの手段としてなかなか有効なものであると確信しています。

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仕事が忙しくて余暇はすべて休養に充ててしまうと、映画を見る気力すら奪われるようで、そうすると映画に限らず本や旅行などにも消極的になりネガティブスパイラルがどこまでも続いてしまいます。ところが運よくお盆期間中は余裕ある業務進行で、仕事が終わってからひと遊びする気力が戻っており、そのタイミングでシン ゴジラを観たらいろいろスカッとして久々に映画熱が復活しつつある中、リドリー・スコット監督、主演マット デイモン、それだけで必見であるオデッセイは、何故観るのがこんなにも遅くなったのか不思議であるほど個人的にど真ん中ストライクなキャスティングの作品です。

内容としてはひどく単純なもので、火星探査隊の隊員であるワトニーさんが火星に取り残されてしまい、救援が来るまでなんとか生き延びるというものです。一見するとハードSFっぽい内容でシリアスな感じかな?と思うのですが、作風は明るく軽快であり、身構えずに観られたところにとても好感が持てました。やや長めの作品でしたが、最後まで飽きずに気持ちよく鑑賞できる万人向けの作品だと思います。
難点といえば、最近の米国映画にありがちな中国持ち上げ要素がかなり露骨に含まれている点くらいで(原作は映画よりもっと親中表現らしいですが... つーか 別に中国が出てきても一向にかまわないのですが露骨すぎると萎えるんだよ!)、最近見た映画でなにかおもしろいの無かった?と聞かれたときに無難に挙げられる貴重な作品と言えるでしょう。
ちなみに火星探査隊の隊長はどこかで見たことあるなぁと思っていたら、ゼロ・ダーク・サーティの主人公マヤ役の女優さんでした。

ここ最近はなかなか良い作品に巡り合えているので、もうあまり見ている人はいないかもしれませんがBlogの更新も頑張って行きたいところです。
そしてぼちぼちマット デイモン主演のジェイソン ボーンの作品情報も公開されているようなので、あまり期待せず待ってみようかなと思っています。

シン ゴジラ

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なにかと話題のシン ゴジラ。だいぶ出遅れてしまいネタバレ情報もいろいろと入っている状態ではありましたが、本日映画館で観てきました。
そもそも映画に行くのは何時以来か記憶にないほど久々の映画館でしたが、運よく静岡東宝は水曜日がメンズデイで1100円で観られて(普段は1800円らしい、映画って高いよね・・・)観る前からご機嫌だったのですが・・・

シン ゴジラは素晴らしい映画でした!
噂に違わぬ素晴らしい映画であり、特に最初から最後まで超特急で駆け抜ける物語の疾走感が秀逸であり、久々に2時間かぶりつきで鑑賞できました。(映画館が空いていて、中段ど真ん中の席で前後左右人が居ない絶好の環境であったのも好印象の原因かもしれませんが)
いろいろなレビューで書かれていることの追従ではありますが、
・中だるみなし!
・ハリウッド映画によくある退屈なヒューマンドラマなし!
この2点が特に良かったです。
正直なところ、総監督 庵野秀明には絶対的な信頼がありましたが、特撮監督?の樋口真嗣は進撃の巨人で大コケした印象がいまだ強く、若干の心配もありました。しかしながら、その心配は杞憂に終わり、素晴らしいエンターテイメントを堪能でき、久々に映画館もいいなぁなどと普段では絶対に思わない方向に思索が伸びて行ったほど、良い体験ができたと思っています。
印象に残ったシーンとしては、多摩川の河川敷でゴジラに砲撃を加えた後、まるで効いてないゴジラから「メンチ切り」されるところ。観客も思わず「ゴジラ怖えぇぇぇ」となる素晴らしいワンシーンでした。
あとはもう、在来線アタックやら無人機の波状攻撃、ゴジラの自動対空迎撃システムなど、うおおおおおぉぉぉ!となること請け合いのアクションシーンが各所に散りばめられていました。が、この物語は印象にのこるシーンこそゴジラが活躍しているのですが、それ以外の部分ほとんど会議ばかりしているのに、どういうわけか退屈にもならず、飽きが来ないというのがこの作品のすばらしさの核の部分ではないかと個人的には思いました。

DVDが出たら借りてじっくり観てみようと思える作品ですが、今なら空いてる映画館で快適に鑑賞できます!大画面でゴジラのメンチ切りを堪能するには、やはり映画館のほうが良いのかな?などと、ほとんど映画館に行かない私ですら思ったくらいなので、たぶん映画館で観る価値のある作品なのだと思います。

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