現在、私がもっとも信頼している経済アナリストの一人、土居雅紹さんの最新投資ガイドが出版されたので、早速読んでみました。
内容は主に、今後3年以内に高確率で訪れる経済の「クラッシュ」に対して、いかに自己資産を防衛するかというもので、さすが最新の情報を取り入れているだけにとても説得力のあるガイドになっていました。
有り体に言ってしまうと、毎週月曜日にラジオ日経の「ドイサトの相場予測」を聞いていれば、いままでの解説内容をより詳しく復習できる書籍であり、毎週血眼で聴いている私にとってそこまで目新しい内容は無かったのですが、そうであってもいままでの放送の復習ができるというのは悪いことではありません。(ちなみに、P.125でプット・コールレシオがプット・ユールレシオになっている誤植をみつけてしまいましたw)
・なにが引き金になるかは判らない(おそらくアメリカの金利引き上げ、もしくは中国の不動産バブル崩壊)が、結果として現行のQEバブルが崩壊すれば確実に中国は大打撃を受けるので、その中国に依存している資源国や輸出国の経済は文字通りクラッシュする。(再三になるが、3年以内の見込み)
・世界経済の流動性が高まっている今、以前のような分散投資手法ではリスク回避は不可能。(例外として穀物と金) クラッシュ前にキャッシュポジションを引き上げて、経済クラッシュ後の大底で優良銘柄をバーゲンハントしましょう。
・投資信託は概ね投資対象になり得ない。特に毎月分配型の投資信託は論外。銀行の営業に騙されてはいけない。
という3点について、興味があれば是非読んでみることをおすすめします。
個人的には、前回のリーマンショック後に満足できるバーゲンハントできなかった点と、そもそも下げ局面でベア型ETFや空売りで利益を出すことができなかった点を反省し、現行のQEバブル崩壊時にはガッツリ稼げるように、今まさに準備をしているところです。